この『世界のホットドリンク』という本が面白い。 早速ミルクフォーマーを買って、生クリームとラム酒・ウイスキーを常備し、アイリッシュコーヒー的なものを作るようになった。ゴディバのリキュールは貧乏性ゆえちまちま使っているので味がよくわからない。どぼどぼ入れてみたいな… コーヒーに卵黄を入れるレシピも多い。 エッグノックという卵酒のようなミルクセーキのような飲み物のことも知りました 最近みたフランス映画 ってもう記憶が曖昧になっている 見た順 沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇(La Cérémonie 1995) また狂気のユペールをみてしまった。怖い。 そしてこの映画を見た日、ユペールがゴールデングローブ賞を受賞したことを知り嬉しかったです。アカデミー賞も結果はどうであれ、彼女があの会場にいる姿がみられるなんて楽しみだー。今年も後日BSでダイジェスト放送するのかしらん。 男と女(Un homme et une femme 1966) 映画館でみた。DVDでみた時とはまた違った印象を受け、 「やっぱり映画は映画館でみないと〜」とおっしゃる方の気持ちがわかった。 特に冬の海の場面が素敵で、冬にぴったりな映画だと思いました。 続編を見たいのだけど、がっかりしたらどうしようと迷いまだみられず アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(Un + Une 2015) 映画館でみた。ロードムービーっていいな。ヒロインが明るいけど気難しい癖のあるキャラで、うざいような、うざくないような、ギリギリな感じが好きだと思いました。 二人がインドに会いに行く、人々を癒す神秘的なアンマという女性は実在の方なのですよね。カラマーゾフの兄弟のゾシマ長老を思い出した。 シルビアのいる街で(Dans la ville de sylvia 2007) びっくりするぐらい何も起こらない映画なのだけど、ストラスブールの街と主人公の男性とシルビアが美しいので目の保養&空気を感じてみる静かなサウンドトラックのような作品。忙しい合間を縫って観るよりゆったりした時間に向いている。 素直な悪女(Et Dieu... créa la femme 1956) 最近「トランティニャンのことが書いてあるかも」という動機でブリジットバルドーの 自伝を読んだ。するとこの映画でのトランティニャンとの出会い〜破局まで書いてあり、 ブリジットはお付き合いした男性達の悪口を結構書いているのだけど、トランティニャンのことは悪く書いておらず、割と軽い恋愛関係だと思っていたので真剣に思っていた様子に驚いた。 自伝には、素敵な女性だなと思うところと、理解できないところ(特に妊娠〜子供に対しての姿勢)がありなんとも複雑な気持ちになったのだけど、50~60年代の大物の名が次々登場するのでフランスの芸能史の資料としても面白いと思います 92歳のパリジェンヌ La derniere lecon 2015) 映画館でみた。 94歳のニューヨーカーの次は92歳のパリジェンヌ!?とタイトルから92歳のパリジェンヌがいきいき暮らしているような映画を想像したのだけど、両者は全く関係がなく、 尊厳死、終活を考えるおばあちゃまのお話だった。 フランスでも関心事のようで、老後を扱っている現代のフランス映画は結構ある。 愛アムール、愛しき人生のつくりかた、夏時間の庭、母の身終い(みてないけど)、 みんなで一緒に暮らしたら(みてないけど)など。 あと毎週金曜の夜に、夫と2人でピクサーの映画をみる会を行っている。 ピクサーの映画、2人で観る方が楽しい
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by miukiukiki
| 2017-02-23 00:00
| films francais
去年、一昨年と星の王子さまのモレスキンの手帳を使っていたのだけど
今年はスヌーピーのモレスキンにしてみた。 そして子供のライナスのトレーナー、かわいい! お正月にEテレで放送していたスヌーピーのアニメがライナスが毛布を卒業しようと奮闘するお話で 嬉しかった。 しかしビッグペンはお風呂にいれてもらえない放置子なのかと思ったけどそうではなく単にすぐ埃まみれになってしまうだけなのですよね…? ドキュメンタリー映画を6作みた。好きな順 ベルリンフィルと子どもたち(2004 ドイツ)☆5つ 教育プログラムとしてベルリンフィルが若者達のダンスと『春の祭典』で共演する、 その様子を追ったドキュメンタリー。てっきりオーディションなどで勝ち抜いた、 選ばれし若者ダンサー達かと思いきや、今までどちらかというと厳しい境遇で生きてきた (難民の子など)ダンスなどしたこともない若者達にも光を当てようとし、 芸術の素晴らしさを伝えようとする。私はクラシックに詳しくないので指揮者の音楽的な 違いなどはわからないのだけどラトルは一番好きな指揮者で、このような素晴らしい試みをされていたことや、彼自身の実像に迫るようなお話が胸に響きました。 地球に優しい生活(No Impact Man 2009 アメリカ) NYに住む夫婦+幼児の3人家族が、1年間エコ生活に挑戦する姿を追った作品。 観る前は、私のような環境問題を直視するのが怖い意識の低い者が、 映画を通じて意識の高いご夫婦にお説教をいただくような映画だと思っていました。 が実際みてみると環境問題の映画というよりは、もともとロハス志向ではない、 自分とそこまで変わらない感覚の夫婦がぶつかったり妥協したり協力したり 模索したりする、夫婦が育まれていく過程の物語として受け取りました。 ハーブ&ドロシー(2010 アメリカ) この作品を見る前日、本屋の雑誌コーナーをぷらぷらしていたら、 「最も捨てたいのは、夫!」と書かれた雑誌クロワッサンの表紙が目に入った。 以前婦人公論でも夫を断捨離したいみたいな特集があったし、 年齢を重ねるとそんなに夫が嫌になるの!?と暗澹たる気持ちに… なのでこの映画の仲良し老夫婦をみて安堵しました; happy – しあわせを探すあなたへ(2012 アメリカ) なんだか自己啓発っぽいタイトルなのだけど、我々はどのように幸福を感じるのか、 を研究者の方々と探っていくNHKスペシャルのような映画。一番おおっと思ったのが 運動をすることが幸福感に繋がるということ。散歩でもいいのかな 無名の乳母ヴィヴィアンが趣味で撮りためていた写真が死後発見され脚光を浴びる。 果たして彼女はどういう人物だったのだろうか、というドキュメンタリー。 後半取材を通じて彼女の精神的な問題が浮き上がってくるのが興味深いと同時に、死後このような個人情報を映画で公にされるのは嫌だろうな、と複雑な気持ちにもなった。 ヴィヴィアンは新聞の暗い事件に興味を示して「ほらやっぱり」などと言い、 事件現場を撮影しに行ったり他人に心を開かず自分の殻に閉じこもっていたという。 でもその割に彼女は人間をたくさん撮っていて、撮影者の優しい眼差しが伺えるものもあり、人間好きだよね?と質問したくもなる。 カメラを通じて希望の目を獲得していた、そんなことを考えました アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー(2015 アメリカ) アイリスの「最近はみんな同じ格好をして…好きなもの着ればいいのよ」という姿勢に勇気を頂き、薄いピンクのニットを買った。でもまだ人前で着る勇気はないのだった
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by miukiukiki
| 2017-01-09 00:00
| films
今年の印象深い読書と言えば、ムーミン全巻と 『カラマーゾフの兄弟』です。 何年か前に訳者亀山郁夫さんがラジオでドストエフスキー愛・ロシア愛をお話されているのを聞いてからずっと気になっていて、今年余裕ができたこともありついに読むことができた。 とはいえ「とりあえず読み通しました」という状態で内容をきちんと理解できたとは言い難く、 読みながら「どうも私はこの本を読む上で必要な知力が全然足りてないようだ…」と己の無知をつきつけられてしまった。ただ一応ストーリーは追えたので、キリスト教を巡る議論の場面はついていけなくても小説として楽しむことはできるし、カラ兄を読み通したのだからもうたいていの小説は読めるだろうという勝手な自信がついたのでした。訳のおかげなのだけど 最近みたフランス映画6作 見た順 5時から7時までのクレオ (Cléo de 5 à 7 1962) 同乗者の視点で撮影されいるタクシーのシーンが好きです。 ポン・ヌフ橋とミシェル・ルグランの登場に心躍った いとこ同志(Les Cousins 1959) こちらもオープンカーでパリを走り回っていた。 ヌーヴェルヴァーグの特徴なのでしょうか。 バルスーズ(Les Valseuses 1974) モラル皆無な内容はさておき、四人の女優が見どころだと思いました。 ミュウミュウ・こんなに可愛かったのですね。 ジャンヌモロー・彼女が出てくる場面はさすがに深みが出てちゃんとした映画に見えた。 ブリジットフォッセー・禁じられた遊びの女の子の成長した姿がみられると楽しみにしてたのに、この扱いはひどいと思ってしまった。 20歳のユペール・そばかすかわいい グッバイ、サマー(Microbe et Gasoil 2015)☆5つ ミシェルゴンドリーの新作が近所で観られるなんて、と喜び勇んで映画館に駆け込んだ。 少年二人のロードムービーなのだけど、好きですこの映画。 特に最初の、ダニエルが朝ごはんを食べる場面が好き。カフェオレボウルにティーバッグ&牛乳をいれたものにビスケット?をつけて食べるという。私もカフェオレボウルは持っているけどやはり持ち手がないと心もとなくて、コップとしては使っていない。 フランス人はマグカップ派とカフェオレボウル派どちらが優勢なんだろう 最後のマイウェイ(Cloclo 2012) この伝記映画の主人公であるクロード・フランソワという方を知らなかったので 当時の芸能界の世相を垣間見れて面白かった。 フランスギャル役の子が妖精のようだったことと、ブノワマジメルが黒髪短髪・ 感情を抑えた演技で別人のようだったことが印象に残っている。 メルシー・ラ・ヴィ(Merci la vie 1991) トランティニャンの出演作かつシャルロットゲンズブール、ジェラール・ドパルデュー、 ミシェル・ブランなど豪華キャストなので借りてみた。ら、 かつてないほどついていくのが大変な映画だった。過去未来・現実妄想が行き来するのは 『去年マリエンバートで』みたいだなと思ったのだけど、さらにメタフィクションも加わり、わけがわからないままエンディングになってしまいました。
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by miukiukiki
| 2016-12-22 00:00
| films francais
野菜直売所で、100円ちょっとで売られている、 ささやかなお花コーナーをみつけ これならちょくちょく買える♫と思ったものの 結局一回しか買っていないという。 最近みたフランス映画 見た順 月世界旅行&メリエスの素晴らしき映画魔術 ☆5つ(Le voyage dans la Lune 1902/ Le voyage extraordinaire 2011) 最初に1902年(!)の14分の映画『月世界旅行』をみて、その後監督メリエスの紹介と 作品の復元のドキュメンタリー(2011)という構成になっている。 すごく面白くて夢中になって見た。 …と先日Eテレフランス語講座で、 メリエスのことが取り上げられているではないですか。嬉しかった 神様メール ( Le tout nouveau testament 2015) ベルギー映画?フランス映画のカテゴリにいれてもいいのかな。 エアが人それぞれの音楽を聴き取るところや、ドヌーヴがゴリラと恋に落ちるところ、 安易に父親が心を入れ替えたり和解しないところ、神様が洗濯機から出てくるところ、 しゃべるキリストの置物、などなどキュートなクレイジーさがツボだった。 でも妻子を愛してないんだーって若い女性に走るフランソワ、ひどくないか フリック・ストーリー(Flic Story 1975) 最近トリコロール赤を見直してすっかりトランティニャンのファンになったのだけど、 出演作はハードボイルド系が多く、再生するとき少し緊張する。 これは凶悪犯役で、アランドロン扮する刑事が追うという実話をもとにした物語。 サスペンス映画とテレビの2時間サスペンスドラマはどう違うのかと聞かれても 説明できないほどサスペンス映画は見ないのだけど、ラストのレストランの場面の巧妙さ 緊張感が素晴らしくて、そうかこれが映画ならではの表現か、と心得たのだった。 日曜日が待ち遠しい!(Vivement dimanche! 1983) これもトランティニャン目当てで借りたトリュフォーの遺作。 主演はトリュフォー最後の彼女だったファニーアルダンで、 トランティニャンとのコンビが、予想外に軽快でチャーミングだった。 しかし犯人は登場した途端に「こやつ、あやしい…」とバレバレだった; 地上5センチの恋心(Odette Toulemonde 2006) 主人公オデットが、明るく前向きでスレてなく聖母のような包容力を持ち合わせつつも ユニークで羨ましかった。ムーミンママと同様、自分がイガイガしてるなーと感じたとき戒めのために彼女のことを覚えておきたいような。 歌え! ジャニス☆ジョプリンのように(Janis et John 2003) トランティニャンの娘マリーの遺作。 邦題とぱっと見のDVDケースからの印象より、ずっと良い映画だった。 特にフランソワクリュゼのジョンレノンが面白かった。ヨノ・オーコなる女性と結婚て; 本作のサミュエル監督とマリーの間にはジュール・ベンシェトリくんという息子がいて、 つまりトランティニャンの孫にあたるのだけど、サミュエル監督の新作『アスファルト』 に出演しているとの情報を読み、予告をみてみるととても素敵な男の子なのである。 トランティニャンももうすぐ86歳で、いつまで映画に出演する姿をみせてもらえるのか わからないのだけど、引き続きお孫さんの動向も追っていきたい 八日目(Le huitième jour 1996) この映画のいいなと思う部分、嫌だと思う部分、気持ちが複雑になりまとまらない。 でも施設がそんなに居心地悪いところには見えなかったし、仲間もいるようなので、 引き取る人がいない=可哀想 施設=ダメ という描き方じゃなくて、 やっぱり生きる希望を残すラストであって欲しかった。
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by miukiukiki
| 2016-11-27 00:00
| films francais
スヌーピーのペッツが売っていた。
図書館で借りたpenのスヌーピー特集、 雑誌の特集って数ページであとは広告なんでしょ、 とさほど期待せずにいたら濃い内容で、 完全保存版と銘打っているのも大げさではなく スヌーピー初心者にはとても勉強になった。 宇宙服スヌーピーはNASAの公式だということも驚いた。1969年の3月14日の漫画でスヌーピーが月に着陸しているのだけど、角川の60年代コミックセレクションには掲載されていない。 どこで読めるのかな。 子供がスヌーピー月面着陸場面のお弁当箱と巾着を使っている。原作を知るとグッズの絵にストーリーが見えてくるのが面白い 最近みたフランス映画6作 好きな順 1 100歳の少年と12通の手紙(Oscar et la Dame rose 2009) 白血病の男の子の話という時点で、そんな同情せざるを得ない設定ずるいなーと 思いつつ見始めたら想像よりもずっとポップでシニカルなとこもあって、 悲哀で観客を惹きつけようとしない好きなテイストの映画だった。 でもやっぱり最後の30分はまんまとほろりとさせられた。 あと音楽がミシェルルグランで、不勉強ながらもう歴史の人物のように思いこんでいたので、2009年にまだ映画音楽を現役で作曲されていたことに驚いた。 ついでにゴダールも2014年に3Dの新作を発表してたことを知る。すすごい 2 君を想って海をゆく(Welcome 2009)
なんで浮き輪を持っていかないんだよーと思った; そして彼女から彼に会いに行くことはできなかったのでしょうか。 仮に彼の方が泳いで海を渡ってイギリスに辿り着いたとして、 彼女と幸せになれたのかどうか…。彼女は父親に逆らえないようだし、 お金もなく水着でウロウロしてたところで捕まってしまうような。 まだ17歳の彼が幸せになる道は他にあったはずと思うと悔しい気持ちになった。 2 悪の華(La Fleur du mal 2003) ヒロインの顔が好みのヒヨコ系の顔で、かわいかった。 シャブロル監督の映画をみるのは6作目なのだけど、ハッピーエンドがひとつもない。 強いて言えば『最後の賭け』は明るいラストなのかな。 この作品も「えっこれで終わりなの?」と意表はつかれたのだけど、次の瞬間 まあいいかと仏映画特有のモヤモヤ消化不良なラストに慣れている自分に気がついた。 なんでも結論を出さない。白黒つけない。グレーのまま受け入れる。 というのは日々の生活でも肝に銘じている。 4 冒険者たち(Les Aventuriers 1967) 初めてアランドロンが出演する映画をみた。 この映画のキーとなる要塞フォール・ ボワヤールの佇まいが印象的で、 海に浮かぶ廃墟なんてみたことないから、CG?とか思ってしまった。 60年代にこんなCGなんてあるわけもなくその場で一時停止して検索したら、 1802年にナポレオンによって建設が始められ、完成は1860年。 その後刑務所になったり、ドイツに占領されたり、歯医者が落札したり、放置されたり しながら現在はテレビ局が所有権を買い取り管理しているとのこと。よかったよかった 5 あるメイドの密かな欲望(Journal d'une femme de chambre 2015) 1900年の文芸作品である『小間使の日記』の映画化。 レアセドゥ、グランドブダペストホテルでも何気にメイドだったことを思い出した。 1890年代?のファッションをしたレアさんがかわいい。 色白でブルーアイで色素薄くて儚い雰囲気なのだけど、色気もあって芯が強そうで、 掴み所のないような不思議な魅力の女優さんだなと思う。 ドゥニ・ポダリデスさん目当てにみたらサガンの最初の結婚相手役で、 すぐに離婚して画面から退場してしまった。 サガンのダメ女な部分が目立つ作りになっていて、 もっと作家としてのサガンの作品や創作の部分が知りたかった。 人の半生を2時間におさめる伝記映画はその人物のどの辺りを切り取ってつなぐか 構成が難しそうだなと思う。 ただこんなことがありましたよ、と急いで詰め込んでも、再現VTRみたいだし… #
by miukiukiki
| 2016-10-03 00:00
| films francais
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