いつかの遊園地 フランス映画 見た順 甘い罠(Merci pour le chocolat 2000) スターウォーズを見たあとだったからでしょうか。 淡々と続く会話劇に途中から退屈してしまい、献立を考えたり動詞の活用の暗記を始めたりと、映画をBGMに雑事を始めてしまった。すすみません コーラス(Les Choristes 2004)☆5つ 『幸せはシャンソニア劇場から』の監督の他の作品を借りてみたら、 こちらもとても良かった。こちらの方がより好きかもしれない。 内容はベタで衝撃とか斬新さとかはないのだけど、 シンプルなものをきちんと作った上質な作品という感じがした。 あとマクサンス・ペランくん、かわいい わたしはロランス(Laurence Anyways 2013) 見始めた時から、パンクというかオルタナティブな雰囲気に馴染めず、 「失敗したかも…でも168分もあるよこれどうしよーう」 と何度も見るのを中断しようとしたのだけど、 ロランスが女装し始めたとこからなんとかついていけるようになって最後まで見れた。 でも同じく3時間近い性的マイノリティの恋愛の一部始終だったら、 『アデル、ブルーは熱い色』の方をすすめたい。 パリ、恋人たちの2日間(2 Days in Paris 2007) なんだかありがちな甘ったるいタイトルだな、とひるんでいたのだけど、 ビフォアシリーズのジュリー・デルピーが監督・脚本・編集・音楽・主演??と 興味をそそられ借りてみた。結果ロマンチックな恋愛ものでは全くなく、 下ネタ&ユーモア満載のパリ風刺映画だった。 パリで口論になったタクシー運転手に言うセリフ「ナチで差別主義者のくそバカ!」 そのあとアメリカ人の彼氏に「でもこれがフランスよ フランスへようこそ」 えええ ジュリーデルピーってユニークな女優だったのですね 画家と庭師とカンパーニュ(Dialogue avec mon jardinier 2007) 老年の男性の友情もの。 自分自身は現在あまり過去の思い出にしみじみすることがないので、 もう少し年齢を重ねてからの方がこの映画を理解できるかもしれない トリコロール/白の愛(Trois couleurs: Blanc 1994) ジュリーデルピーつながりで白の愛を。 冒頭の離婚裁判でのフランス語ができないポーランド人の主人公のもどかしさと、 ラストの方で元妻がポーランドで言語がわからず戸惑う場面、 この対になっている部分が印象深かった。 三部作残すところあと赤の愛になるのだけど、なんだか見るのがもったいないな
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by miukiukiki
| 2016-01-15 00:00
| films francais
年末年始は自分には関係ないと思ってた映画、
スターウォーズで終わり
スターウォーズで始まりました 一番心惹かれたキャラはR2-D2です 視聴メモ 12/31 エピソード4 21時すぎくらいになんだか暇、と夫のDVDを借り見始める 1/1 エピソード5、6 新年、新たに身を引き締めることもなく目と頭が痛くなった 1/2 エピソード1 1/3 エピソード2 1/4 エピソード3 1/10 エピソード7 7は夫に子供を見てもらい、朝から映画館に一人でゴー(夫は夜見にいった) 映画館に行くのがとても久々で、チケット売り場に並ぶのも楽しい。 そしていつも家で一人でDVDを見てるので、 一緒に見る人がたくさんいることがなんだか嬉しかった。 ここにきてる人、年配の方などはリアルタイムで観ていたのかなとか、 若い男の子グループは、私みたいに過去作をDVDで見たかしらとか、 そんなこと想像して勝手に連帯感を持っていたのであった。 久々に大作映画を見て、なんて観客に優しいのかしらと思いました。 観客に楽しんでもらおうと作っているのでこちらはどーんと座って 「楽しませてもらいますよ〜」という態度でOKなのですよね。 ここ最近借りてるフランス映画は、といっても作品によるのだけれども、 楽しませてもらおうというよりは、 美術館に行くときのようにこちらが寄り添っていく感じがする。 独自の個性についていけずに置いてけぼりになることもあったりして。 だから好きな作品を見つけると化石を発掘したみたいに嬉しい。 今年は映画もそこそこに、小説のムーミンを読破したい #
by miukiukiki
| 2016-01-11 00:00
| films
フランス映画6作 見た順 クリクリのいた夏(Les Enfants du marais 1999) フランスの田舎の生活を描いた映画。あったかさがゆっくりじわじわ沁みてくる。 ワインやコーヒーを主人公達にニコニコ振る舞うおばあちゃまがムーミンママみたいで、 なりたい理想の女性だった。実際の自分は家に人様を呼べる状態ではない。とほ ボヴァリー夫人とパン屋(Gemma Bovery 2014) 面白い。ボヴァリー夫人の違うバージョンを観るつもりで借りたら、 原作のお話ではなく、近所の女性をボヴァリー夫人と重ね合わせて妄想する パン屋の話だった。監督が女性というのに驚き。 ラスト、これはおバカ映画だったのか!と手のひらで踊らされていたような気分の中、 カメラがさーっと遠ざかりながらのエンドロール、きれいで絶妙だった 昼顔(Belle de jour 1967) 恵まれているのに自ら破滅の道へ、ってボヴァリー夫人といい、この昼顔といい、 オイオイオイな内容なのに文芸風で高級感漂っているのがすごい。 イヴサンローランが手がけた衣装を着こなすドヌーヴも見所なのだけど、 こういうドヌーヴの美しさはもう満腹になりつつあるので、 優雅でキメキメじゃない、彼女の違った面がみられる映画も観たい。 最後、結局どこまで妄想だったの?ともやもやしてたのだけど、 続編の『夜顔』というのがあるのですね… 最後の賭け(Rien ne va plus 1997) ボヴァリー夫人に続き、6作?あるシャブロル監督×ユペールの作品のひとつ。 マフィアに拉致されて悲惨な死体が出てきた場面、 久々にギャーーーってムンクの叫び状態になった 怖かった ユペールの相棒役が、パピヨンの贈り物やクリクリのいた夏にも出てた、 ミシェル・セローというサンタみたいな和み系のおじいさんで、 彼のおかげでだいぶ緊張感が和らいだ。 地下鉄のザジ(Zazie dans le métro 1960) 10数年ぶりに観た。追いかけっこの場面だけは覚えていた。 ギャグ漫画をアートにしたみたい。 幸せはシャンソニア劇場から(Faubourg 36 2008)☆5つ 今年の見納めがいい映画で良かった。 劇中のヒロインの歌が可愛くてサントラからダウンロードしたので、 時々聴いてこの映画のことを思い出したい ほっこりな感じのラストだったけど、 この後第二次世界大戦が起こると思うとやるせない
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by miukiukiki
| 2015-12-30 00:00
| films francais
パン屋で買ったシュトーレン
withジャム *フランス映画6作 ロング・エンゲージメント (Un long dimanche de fiançailles 2004) ☆5つ 戦争ものをみるのは辛いのだけど、ジュネ監督でこれが一番好きかもしれない。 9年くらい前に一度みたはずなのに、初めて?というほど殆ど覚えていなかった。 みたというのは作られた記憶なのかしら。いずれにせよ私の記憶の信用出来なさよ そして途中で登場人物が多くて誰だ何だかわからなくなり、 巻き戻してメモ取りながら見たという。 監督による音声解説では、ロケ地や美術や小道具や演出やキャスティングの話、 こんな数秒のシーンにこれ程のこだわりや努力があるのかという、 職人魂がたっぷりと語られていて、とても興味深かった。 アデル、ブルーは熱い色(La vie d'Adèle – Chapitres 1et2 2013) 若者の恋愛もの3時間の映画についていけるだろうかと借りるのを躊躇してたのだけど 観てよかった。一気にみれた。 芸術家として夢に向かってるエマ(今をときめくレアセドゥちゃん。かっこいい)と、 安定を求めて教師の道を行くアデルの、レズビアンのカップルの話。 非アート系で保守的なアデルは、リベラルなエマとうまくいかなくなるという流れ。 かっこいいエマとかっこ悪いアデル、みたいな描写になっているのだけど、 エマに別れを告げられ家から追い出されてぐちゃぐちゃになっても、 次の日虚ろながら子供たちの前で先生してるアデル、立派に生きてるじゃないか。 何となくついた職業にだって、この先喜びややりがいを発見するかもしれない。 ラスト、アデルが去っていく姿は結構たくましくて、 10年後20年後は立場逆転してるかもよ、と年増は思った。 PARIS(2008) パリが舞台の群像劇。でも、パリって素敵でしょ?という華やかな表現ではなく、 もっと現実的な、在住者目線のパリを描いている。キャストは豪華で、 ジュリエット・ピノシュとロマン・デュリスの姉弟はお似合いだし、 きれいな女の子が出てきたと思ったら『オーケストラ!』のアンヌ役の子だった 死を目前にした役を演じるにあたり、クラピッシュ監督はロマンデュリスに、 黒澤監督の『生きる』を観るよう勧めたらしいけど、正直、 その死生観の部分の印象は薄かった。『僕を葬る』が強烈だったからかな ボヴァリー夫人(Madame Bovary 1991) 30代後半の古典的な服を着たイザベルユペールを2時間みれて満足満足。 しかしボヴァリー夫人という名前は知っていたけれども こんな不倫とか買い物依存症とか、あらら…な夫人の話とは知らなかった。 毛皮のヴィーナス(La Venus a la fourrure 2013) ポランスキー監督でマチューアマルリック+ポランスキーの妻エマニュエルセリエ の二人芝居、なんか濃そう…と借りた。 濃い。玄人向けだとおもいます ポランスキーの次回作はドレフュス事件って本当か。いつ完成するのかしら。 もう82歳でいらっしゃる。 大人は判ってくれない(Les Quatre Cents Coups 1959) この男の子これからどうなっちゃうのと切なくなったのだけど、 トリュフォーの自伝的作品ということを知りほっとした;
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by miukiukiki
| 2015-12-23 00:00
| films francais
フランス映画6つ 8人の女たち(Huit Femmes 2002) ☆5つ さっき覚えましたみたいな真顔のゆるいダンスと歌がくすっと可笑しく釘付け。 不倫だのレズビアンだの殺人だの次々ジェットコースターみたいに、 真実が明らかになるのだけど、カラフルで洒落たコントみたいだ。 オゾン監督は女性に対する聖母的な幻想がなく、容赦ないのだけど、 特典についてたインタビューでは、昔のハリウッド女優へのオマージュを込めて撮った と述べていて(長女役はオードリーを意識したとか)8人それぞれが際立っている。 そしてやっぱりイザベル・ユペールが好きだ。 シャネル&ストラヴィンスキー(Coco Chanel & Igor Stravinsky 2009)☆5つ シャネルとストラヴィンスキーの関係はフィクションが入っているようなので、 そこは話半分にみつつ、 最初の方の『春の祭典』の初演のシーンが一番印象的でした。 ニジンスキー役やら本人そっくりのディアギレフ役やらが登場。おお。
以前みたオドレイトトゥのシャネルは結構人間臭かった記憶があるのだけど、 今回のシャネルは鉄の女という感じで、白鳥の湖の黒鳥みたいだった。 そしてシャネルが全面協力したという衣装や調度品やアクセサリーが眩しい。 エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜 (La Môme 2007) マリオンコティヤールの怪演がすごい。 10年ほど前、彼女が主演した『世界でいちばん不運で幸せな私』という映画が好きで、 DVDも買い、何てかわいく可憐な人なんだろうとうっとりしていた。 ・・・ほ、ほんとに同一人物なのですか? このピアフ役でアカデミー主演女優賞やらゴールデングローブ賞主演女優賞やら、 セザール賞主演女優賞やら受賞し、その後フランス芸術文化勲章まで受賞。 こんな本格派女優になっていたなんて知らなかったざます 仕立て屋の恋 (Monsieur Hire 1989) ただただ仕立て屋がかわいそうだった。ちょっと火曜サスペンスっぽい。 ぼくの伯父さん(Mon Oncle 1958) 絵本のようで好きな世界。でも2時間ほのぼのしているので、 残念ながら、今みたいに少ない自由時間でせかせかとみるには向いていない。 もっと自分に時間や心のゆとりができたときにじっくりみようと、 自分に宿題としました。 勝手にしやがれ(À bout de souffle 1959) ゴダールの魅力をキャッチする電波が自分には備わっていないらしいという自覚がある。 なので、これはヌーヴェルヴァーグを代表する当時としては革新的な作品なのだという、 とりあえず歴史的資料を確認する感覚でみた。 印象に残ったのは、当時セシルカットとして流行ったらしいジーンセバーグの髪型と、 ボーダーのトップスと、当時のフランスのかわいい車たち。
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by miukiukiki
| 2015-12-15 00:00
| films francais
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